探偵に依頼をするなら、無知のままではいけません。
違法行為を行う探偵に依頼をすると、依頼者もトラブルに巻き込まれてしまうかもしれないからです。
しかし、探偵が法律上どこまで調査可能なのか何の知識もないと、自覚のないままに法に触れる調査を依頼してしまう恐れもあるでしょう。
法律上どこまで探偵は調査が出来るのか? という事は、依頼前に最低限知っておきましょう。
探偵は、差別に繋がるような調査は出来ないと知っていましたか?
差別と言ってもピンとこないかもしれませんが、具体的に言うと出生地に関する差別的な調査等のことです。
日本で古くから差別が行われてきた部落や同和地区の出身かどうか?と言ったことを調べるのは、人権の侵害に当たるとされています。
こうした差別調査は、身元調査の一種だと言えます。
しかし、身元調査自体は探偵で多く扱われている調査のひとつ。
探偵への調査でよくあるのが、相手の資産や借金の状況を知りたいという依頼。
婚約者の資産を事前に知っておきたいという依頼や離婚予定のため、貯金の残高や隠し口座の有無を知りたいといった内容が多い様です。
また、借金をしているか? どれくらい借り入れがあるのか? ということを調査してたいという人もいるでしょう。
確かにこうした依頼を請け負っている探偵業者は、決して少なくありません。
実際に、銀行口座の残高調査1件15万円〜等とホームページに記載している探偵も見られます。
確かに独自の情報網などを使えば、探偵が貯金の残高や借金の状況について調べあげることは可能です。
しかし、これら貯金額を開示するような調査は本来、法律上探偵が出来る調査ではないのです。
つまり、調査は可能だが法律上はNGということになりますね。
探偵は、その結果が犯罪に繋がる恐れのある調査も出来ません。
例えば、
残念ながら、これまで紹介した法律上探偵が出来ない調査であっても依頼を受けている探偵も多いのが実状です。
ですが、安全性を考えるとこうした探偵には依頼しないことをお勧めします。
「どんな依頼であっても全部請け負う探偵」が「良い探偵」ではありません。
法律に則って調査を行う探偵の方が、ずっと信頼がおけるでしょう。